【 人財育成 】「料理」と「食事」の違い
先日、五反田にある「東京酒樓」という中華料理店に行きました。
このお店は他にも系列店が何店舗かあり、
この東京酒樓が本家本元のお店です。
このお店に初めて訪れ、名物の一品である麻婆豆腐を食べてみると、
「ものすごく美味しい!!」
と舌鼓を打つほどの味でした。(結構辛いです)
実は以前、他の系列店にて麻婆丼を食べたことがあるのですが、
その味と比べても雲泥の差(と辻竜は感じました)。
あまりの美味しさに、
「以前、系列店さんで麻婆丼を食べたのですが、全然味が違いますね?」
とお店の方にお話ししたところ、とても印象的に答えてくださいました。
「はい、あちらのお店は『食事』を作っていて、
こちらでは『料理』を作っていますからね」
『食事』と『料理』
同じような意味で普段使っていたこの二つの言葉を、
明らかに違う意味で使われていたことが非常に印象的で、
さらにお店の方のお話を伺いました。
「あちらのお店は『食事』をしにお客さんが来ますから、
少しでも早く提供できるように大鍋で作っています。
でもこちらは『料理』を提供していますから、
一品一品鍋で料理をするので味は違います。(こちらの方が丁寧)」
なるほど、系列店はご飯ものの麻婆丼専門店なので、
お店に来た人はあまり待たずに早く食べたい。
そのためには大鍋で一気に麻婆を作り、
次々と提供をしていく方がお客様の要望に沿えますよね。
でも、もしも一品ずつ別の鍋で作っていたら、
次々と訪れるお客様を待たせてしまうことになり、
結局はお客様の要望に応えられなくなってしまう。
一方の東京酒樓さんは本格的な中華料理店なので、
お客様はゆっくりと料理を味わいに訪れます。
逆に、東京酒樓にて大鍋で一気に作っていたら、
一品ずつ作るよりもどうしても味が落ちてしまい、
やはりお客様のご要望に応えることが出来ない。
つまり、「食べる事」を主の目的に来ているお客様と、
「料理を楽しむこと」を主の目的に来ているお客様。
お客様の「目的」を明確にお店のコンセプトとして分けているから、
お客様に合わせた調理法を明確に分けているわけですね。
『食事』と『料理』
普段同じように使っていたこの言葉には明確な違いがあり、
その明確な違いをしっかりとお店のコンセプトに反映し、
オペレーションもしっかりと分けている。
当たり前と言えば当たり前ですが、
この「目的」と「コンセプト」を明確にしない(教育しない)まま、
目の前にある仕事に没頭していることは決して少なくありません。
「自分の会社(お店)は、どのような目的で何を提供しているのか?」
経営理念やミッションがしっかりと浸透しているかどうかは、
まさにこの問いにスタッフ全員が明確に答えられるかどうかですよね。
「自分の会社(お店)は、どのような目的で何を提供しているのか?」
ぜひ、この問いに対してしっかりと考えていきたいですね。
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