【 人財育成 】ルールや規則に頼ると自主性が育たない?
ルールや規則が溢れかえり陳腐化してしまう
会社やお店を運営していくとき、ルールや規則を整備していくことはとても大切なものです。
特に、実務の経験や経歴が浅い段階のでは、まずはルールを整え、ルールを教え、ルールを守っていくことを教えていくことがとても重要ですね。
しかし、全ての物事をルールで回すようにすると、人によっては現行のルールだけでは判断できないケースが多々あります。
例えば、礼儀や作法、道徳観といった類のものは、人によって千差万別です。
例えば、基本がしっかりと備わっている人にとっては、「約束を守る」「期限を守る」といったことはルールなどなくてもしっかりと守ろうとします。
しかし、仕事をしていくうえで、「約束を守る」「期限を守る」といった基本の部分がまだまだ十分にできない人も決して少なくありません。
その様な場合、新たにルールを定めることで約束や期限を守らせるようにする方法があります。
ルールを守らないことで何かしらのペナルティーや指導が入り、場合によっては人事査定と絡めることもあるでしょう。
確かに、ルールを厳守していくことは仕事をする上では非常に重要なことですから、なかなか決め事や約束が守られない場合にはルールを整備をしていくことも必要です。
ただ、その都度その都度直すべきところをルール化していたら、次第にルールばかりが増え続け溢れかえり、やがてはルール自体も陳腐化してしまいます。
または、「ルールには定められていませんから」と、ルールを逆手にとって開き直ってしまうケースも出てきます。
ルールや規則を整備する以上に大切なこと
実は、ルールを整備することは大切なことですが、それ以上に大切なことがあります。
それは、
・間違いや直すべきところを改善しようという風土を作り定着させる
・間違いに気付き改善する力を育てる
という根幹の部分に取り組んでいくことです。
仕事は常に改善をしていくことで仕事の質も量も高まっていきますが、そもそも改善をしようという気持ちが少なければ自ら改善をしようとはしません。
ルールで縛ることで守らせる方法もありますが、それでは前述のとおりルールが増え続けて溢れかえり、最終的にはルール自体が形骸化されてしまいます。
だからこそ、まずは会社や組織やお店の中全体に、「改善をする風土」というものを定着させる必要があります。
とは言え、いくら改善をしようという気持ちはあっても、改善をする力がなければ改善は出来ません。
それ以上に、間違いに気付くことが出来なければ、そもそも何をどう改善して良いのかも分かりません。
逆に言えば、間違いに気付く力を養い、間違いを改善する力を付け、改善をしようという風土を作っていけば、最低限のルールでも仕事は十分に進んでいきます。
「間違いに気付き改善する力」を育てる=自主性を伸ばす人財育成
実際、細かいマニュアルを作らずにお客様から大きな支持を得ているお店や会社は多数あります。
どうしてそのようなことが出来るのかを確かめると、ほとんどの場合「改善をしようという風土が定着している」「自ら間違いに気付き改善する力を育てている」という二つのことが実施されています。
そう、人財育成において、ルール整備以上に大切なことは、「間違いに気付き改善する力」を育てていくこと。
そして、「更なる改善をしていこうという風土」を組織の中に創り上げ定着していくことです。
ルールや規則を守る事だけを教えられた人は、ルールや規則以外のことは自分で判断、改善できません。
人財育成の中で、「間違いに気付き改善する力」を育てていくことは、最終的には「自分で考え自分で行動が出来る」という、今、あらゆる会社やお店で望まれている人財を育てることに他なりません。
黙っていてそれらを身に付けられる人はごく少数です。
ぜひ、人財育成の一環として、「「間違いに気付き改善する力」を育てていくことを、意識的に行っていきたいですね!
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