シュタイナー



「四つの気質」

Steiner's Four Temperaments

シュタイナー「四つの気質」

シュタイナー「四つの気質」とは

「四つの気質」とは、人間教育の世界的な第一人者のひとりであるルドルフ・シュタイナーが、「多血質」、「胆汁質」、「憂鬱質」、「粘液質」で表した、“一人ひとりの性格や特徴を創りあげている気質” のことです。その人が持っている四つの気質それぞれの「強い or 弱い」の組合せによって、一人ひとり異なった性格や特徴、行動特性が生まれてきます。

シュタイナー「四つの気質」
四つの気質マトリックス図:意匠登録第1547176号

「四つの気質」で一番大切なこと、それは各気質の混ざり具合によって、「自分にとっての当たり前ゾーン」が一人ひとり大きく違うということです。しかし、私たちはこの気質から生まれる「自分にとっての当たり前ゾーン」の違いを意識せずに行動しているため、日常的に様々な問題やすれ違いが起こっています。

例えば「仕事が遅い人」

人は、「自分にとっての当たり前ゾーン」から外れれば外れるほど、強い不満を抱きます。

例えば、胆汁質の人は「期日よりも早く仕上げるのが当たり前」と思っているのに対し、粘液質の人は「出来れば期日を気にせずに自分のペースでゆっくりやりたい」と思っているため、仕事に取り掛かるスピードや期日に関する感覚は大きく異なります。

当然、お互いが相手に対して不満を抱いてしまいますが、それはそれぞれの「自分にとっての当たり前ゾーン」が異なるためです。

シュタイナー「四つの気質」
四つの気質マトリックス図:意匠登録第1547176号

しかし、気質によって生まれる「自分にとっての当たり前ゾーン」はそう簡単には変えることができないため、繰り返し注意をしたり指導をしてもなかなか解決することが出来ません。

「何度言っても分かってもらえない」という経験は、きっとあなたにもたくさんあることでしょう。


「相手の当たり前ゾーン」を理解すること

一人ひとり気質が異なり「自分にとっての当たり前」が違うということは、 「四つの気質」を意識したアプローチ、 「それぞれの気質を理解し、その人の気質に合った対応をしていく」ことが、様々な問題や課題を解決していく大きなきっかけになります。

例えば、胆汁質の人がいつもスピーディに仕事をこなしているのに対し、期日に遅れてしまう粘液質の人に「ちゃんと納期に間に合わせなさい」と言っても、なかなか改善されません。

胆汁質の人が正しいと考えるやり方や考え方でも、マイペースで一つ一つこなすことが得意な「粘液質」の人にとって、そのやり方を受け入れることは非常に難しいでしょう。ひょっとすると、そもそも与えている期日がその人にとっては無理な期日なのかもしれません。

このようなことを知らずに自分のやり方やペースを基準に考えていては、相手の人も協力的にはなってくれませんよね。だからこそ、まずはその人のやり方やペースを理解すること。その上で、相手にとって受け入れやすいアプローチをすることで、相手も次第に協力的になってくれるようになっていきます。


「四つの気質」をベースにした采配と指導

一人ひとり気質が異なり「自分にとっての当たり前」が違うということは、 「四つの気質」を意識したアプローチが必要だということです。なぜなら、期日に間に合わない理由は、気質によってそれぞれ違う原因があるからです。

例えば、様々なことに興味を持ち、思いつきで行動をしがちな「多血質」の人の場合だと、ついつい別のことに気をとられてしまい、気づいたら時間が足りなくなってしまったという原因が考えられます。

細かく一つ一つ下調べして、出来る限り完璧な状態に仕上げたいと思っている「憂鬱質」の人の場合だと、必要以上に手をかけすぎて、時間が足りなくなってしまうと言う原因が考えられます。

ゆったりマイペースで、目の前のことを一つ一つこなしていくことが性に合っている「粘液質」の人の場合だと、そもそも与えている期日がその人にとっては無理な期日なのかもしれません。

もしも、胆汁質の人が相手にに期日を守ってもらいたいとしたら、一人一人のの気質を理解し、その人の気質に合った改善策を一緒に探っていく必要があるわけです。

このように、お互いの「当たり前ゾーン」が重なっている部分を見つけていくこと。そして、それぞれの気質を理解し、その人の気質に合った采配、対応をしていくことは、チーム全体のパフォーマンス向上の鍵となります。

シュタイナー「四つの気質」
四つの気質マトリックス図:意匠登録第1547176号

私たちALWAYS-EMOTIONの人材育成とマネジメント支援では、まずは「四つの気質」のことを理解し、「自分にとっての当たり前ゾーン」の違いを理解していくことからスタートします。

続いて、お互いにとって許容できる「自分にとっての当たり前ゾーン」が重なっている部分を理解し、その中で采配・対応をしていく具体的な方法を、様々な角度からお伝えしていきます。

その上で、独自の「四つの気質トレーニング」を通じて各自がレベルアップし、自身の「自分にとっての当たり前ゾーン」を拡げ、お互いの重なる部分を拡げていきます。

これにより、一律的な指導や定型的な育成とは異なる、「四つの気質」をベースにした育成と指導を展開していくことができます。

「分かった」から「出来る」への変化

とはいえ、「四つの気質」は性格や行動に加えて、さらに深い要素を持つため、理解するだけでは現実を変えることはできません。

そこで私たちALWAYS-EMOTIONでは、自分のペースで個人的に学んでいくことができる「四つの気質コーチング®」と、企業向けの社員研修による「習慣化サイクル」という2つのプログラムを提供しています。これらのプログラムを通じて、あなたやあなたの会社皆さまの「分かった」から「できる」への変化を支援します。

「四つの気質コーチング®」と



社員研修による「習慣化サイクル」

オンラインで学べる個人向けの「四つの気質コーチング®」と、企業向けの社員研修による「習慣化サイクル」で、あなたやあなたの会社皆さまの変化を着実にサポートします。

シュタイナー「四つの気質」

「四つの気質」をベースにした独自の「四つの気質コーチング®」で、相手の特徴を生かし、自然に導く方法を学べます。少人数制ですので、自分のペースで安心して学べます。

習慣化サークル

「頭でわかる ⇒ 出来るようになる ⇒ 身につく」という3つの段階を一か月単位で回し、具体的なアクションによって着実に成長を実感できるようにサポートします。